cannot help
"cannot help ~ing" というのは知っていましたが、つぎのような使い方もあるのですね。
The police were a tolerant body and took the view that a man couldn't help who his father was.
"Death of an Expert Witness (P.D.James)" を翻訳書「わが職業は死(青木久恵 訳)」を参考にしながら読んでいます。
上の文は、ダルグリッシュ警視長の部下が貴族の息子だが、実力で昇進してきたという話のなかで出てきたものです。「警察は父親が誰であろうと、本人の責任ではないという見方をとる、寛容な組織だ。」と訳されています。
ところで、"the police" は集合名詞で複数扱いされて "were" になるのは解るのですが、"a tolerant body" と単数で受けることもあるのですね。
P.D.James の小説はわたしには難しいので、翻訳書の助けがどうしても必要です。訳についの疑問よりも、勉強になる方がはるかに大きいのですが、それでもたまに疑問が出て来ます。
つぎの文章は小説の冒頭です。(法医学者が事件の呼出しを受ける場面)
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THE CALL HAD COME at 6:12 precisely. It was second nature to him now to note the time by the illuminated dial of his electric bedside clock before he had switched on his lamp, a second after he had felt for and silenced the raucous insistence of the telephone.
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この英文を見て、つぎのようなことを考えました。
- precisely は訳すべきではないだろう。6時12分という具体的な時間が示されているし、日本語では「6時ちょうど」とは言うが「6時12分ちょうど」とは言わないだろう。
- 描写された事柄の順番は、受話器を取る→時間を見る→ランプを点ける、だろう。
- insistence の訳は難しい。取らなければ執拗に鳴り続けるだろう電話、という意味ではないか?
翻訳はつぎのようになっていて、わたしの考えたことはすべて外されてしまいました。
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電話は6時12分ちょうどにかかってきた。スタンドのスイッチをひねる前に、電気時計の明るい文字盤を見て時間を確認するのが、今では彼の習い性になっていた。スイッチをひねり、すかさず手を伸ばして、耳障りなベルの音を止める。
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2週間かけてようやく1/3を読みました。まだまだ道は遠い。


Comments
>a man couldn't help who his father was.
子供は自分の親を選ぶことはできない
help=control
>THE CALL HAD COME at 6:12 precisely.
電話は数秒たがわず6時12分にかかってきた。
>訳についの疑問よりも、勉強になる方がはるかに大きいのですが、それでもたまに疑問が出て来ます。
それにしても誤訳が多すぎます。
Posted by: 大和撫子 | September 08, 2007 at 01:14 AM
大和撫子さん
コメント、ありがとうございます。
>それにしても誤訳が多すぎます。
誤訳を含んでいる部分を紹介しているので、多いように見えるかもしれませんが、他の翻訳書に比べて誤訳が多いということはないと思います。
同じP.D.Jamesの作品で「黒い塔」という翻訳書があります。ひどい翻訳で、台所で洗い物をしているのが、入浴中だと訳されていたりします。誤訳が多いというのはこのレベルのものをいうと考えています。
a man couldn't help who his father was. を、「父親が誰であろうと、本人の責任ではない」と訳すことは翻訳として問題ないと思いますし、これはむしろ、翻訳者が工夫した部分だろうと想像しています。
Posted by: 英語と格闘 | September 08, 2007 at 11:44 AM