« 主語 | Main | 代名詞 »

I am the Hamburger.

日本語の「僕はウナギだ」に相当する表現が英語にもあるということを、
「謎解きの英文法 冠詞と名詞(久野すすむ・高見健一 著)」
で知りました。

たとえばレストランで複数の注文客がいて複数の品を注文している。料理が運ばれてきたときに、
A: I am the Hamburger.
B: I am the Italian sub.
などと言うことがあるようです。
ところが、この表現自体は「僕はウナギだ」ではなく「僕がウナギだ」に相当するそうです。「僕はウナギだ」はグループでテーブルについて各自が順番に注文するときなどに使われる表現ですが、注文のときに "I am the Hamburger." とは言わないとのことです。
では、「僕はウナギだ」に相当する表現はどんなものかというと、
バスの運転手が乗客に順次、どこまで行くか尋ねるとき、
I'm London.
という答えかたがあって、これが該当するようです。

この本は読みやすくて短時間で読み終わりましたが、「なるほど」と思うことがたくさんありました。

John married a blonde who he had met at a party only a month before.
という文では、関係代名詞は who なのに、
I hear that John married a blonde, which Mary is not. Therefore, he couldn't have married Mary.
という文では which を使うのは何故か。属性名詞と特定名詞の違いに着目して説明されています。

There is ... 構文で意味上の主語に定冠詞がつくのはどんなときか。
1. there が「そこに」を意味する倒置文
The book I want is there. が倒置した、
There's the book I want.
2. 話し手も聞き手もそれが何か知っているが、文脈的に新情報となるケース
A: I'm hungry. Is there anything to eat?
B: Well, there's the leftover apple pie from last night.

一読の価値がある本だと思います。

|

« 主語 | Main | 代名詞 »

Comments

うなぎだ文について検索していたら、来てしまいました。
十数年アメリカ在住ですが、I am the(aだったかもしれませんが)hamburgerのような表現を一度だけ耳にしたことがあると思います。
しかし、その後、回りのアメリカ人数人に聞いても、「そんな表現は聞いたことがない」「どこかの地方独特の言い方ではないか」と言われるばかりです。ですから、普通とは相当かけはなれた言い方なのか、言った人の英語力に問題があるのか、それとも自分の聞き違いだったのか、と思ったりしています。

Posted by: HT | May 08, 2007 at 02:07 PM

HTさん

コメント、ありがとうございます。
「謎解きの英文法」の著者の一人である久野すすむの経歴を見ると、ハーバード大学言語学科Ph.D取得、同学科で40年間教鞭をとり、同学科名誉教授と書いてあります。言語学者としての経験から "I am the Hamburger." という表現が使われていると言っており、この話題に1章を割いていることからも信頼性は高いと思います。
ただ、アメリカ人でも「そんな表現は聞いたことがない」という人が多いというのも HT さんが経験された事実であり、どちらも本当なのだろうと思います。
日本では、日本語の特徴として「僕はウナギだ」という表現が話題になることが多いので、「僕はウナギだ」と聞けばすぐに状況が想像できます。しかし、英語の場合、"I am the Hamburger." という表現が話題になることはないため、聞いてもピンと来ないということがあるのかもしれません。

Posted by: 英語と格闘 | May 08, 2007 at 09:38 PM

not aso muchについて検索していたら、たまたまこの記事拝見しました。記事中の"I'm the hamburger"と同じ内容の話を、20人くらいのグループ(ネイティヴが半分、日本人が半分くらい)でTESOL関連の講義を聞いていた時に、アメリカ人の教授が話してくれたのを覚えています。その場にいたネイティヴの学生も反論せずに聞いていました。使われる状況を的確に示せば「あ、そういう場合は使うね」と分かってもらえるでは?という印象を持ちました。

Posted by: yoshi-pooh | July 02, 2007 at 10:07 PM

yoshi-poohさん

コメント、ありがとうございました。
アメリカ人の教授が話題として取り上げることがあるというのは、とても貴重な情報です。

Posted by: 英語と格闘 | July 03, 2007 at 09:15 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 主語 | Main | 代名詞 »