increase

ある参考書に、
Tourists are increasing.
とは言えない。
Tourists are increasing in number.
なら正しいと書いてありました。
(あるいは、The number of tourists are increasing.)

これをずっと信じていて、人に教えてもいました。

『ピーターセンの英文ライティング特別講義40』を読んでいたら、以下の例文がありました。
Recently, tourists from oversees are increasing, ...

ショックでした。

『ジーニアス英和大辞典』を確認したところ、以下の説明がありました。
--- quote --------------------------------------
Business failures have increased in number in recent years.
=The number of business failures has increased in recent years.
ここ数年企業倒産(の数)が増えた
《◆前者は in number, 後者は number of がなくてもこの意は表されるが, 数を明示的にまたは強調的に表現したい場合はこのようにする》
--- unquote ------------------------------------

 

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as ever lived

Keats is as great a poet as ever lived.

"as has ever lived" が正しいのではないかという疑問がありました。

『英語参考書の誤りとその原因をつく(河上道生)』に以下の説明がありました。

Did you ever see a tiger? (= Have you ever seen a tiger?)

「ever, never, always は過去時制の動詞と共に用いると現在完了に相当する。」(p411)

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英文読解の透視図

読解を教えるために適当な本がないか探していて、Amazonで『英文読解の透視図』の評価が高かったので使ってみました。

テーマ14に以下の文章があります。(京都大学の入試問題)

Man is a history-making creature who can neither repeat his past nor leave it behind; at every moment he adds to and thereby modifies everything that had previously happened to him.

"adds to" が分かりません。
add to A (Aを増やす)という句動詞表現だと説明されています。
「常に人間は、以前自分の身にふりかかったすべてのことを増やし、…」と訳されています。理解できません。

Webで調べていたら、「had previously happened は has previously happened に修正する必要がある」というブログを見つけました。京都大学の入試でも has になっていたと書かれています。「たえず人間は、これまで自分の身に起きたことをみな、蓄積し、…」と訳されています。
ですが、たぶん原文(W.H. Auden)では had のようです。

いずれにしても "adds to" は理解できませんでした。

『英文読解の透視図』では上記以外にも疑問が解決できない問題があり、自分が理解できないことを教えることはできないので、この本を利用するのはやめました。

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目的語の省略

生徒の試験問題に以下の並べ替えがありました。
The leader (hear/could/so/raised/that/his voice/we).

The leader raised his voice so that we could hear.
としてみて、あれ、him が抜けているのではと思いました。

The leader raised his voice so that we could hear him.

従属節で目的語だけ省略することはあるのだろうかと調べましたが、
分かりませんでした。

このような疑問が次々に出てきて困っています。
識者のWebページで質問したこともあるのですが、気が引けます。

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代名詞thatとitの使い分け

あるサイトに、代名詞のthatが使われた文について、なぜitを使ってないのかという記述があり、
「代名詞のitは前の【名詞】、代名詞のthatは前の【文相当】を受けるというルールがある」
と説明されていました。
そんなルールは聞いたことがないので確認しました。

『表現のためのロイヤル英文法』に以下のように説明されています。

 180A itの一般用法
 (3) 前に出た句・節・文の内容を指す

itを使うかthatを使うかの違いについて、itを使うほうが一般的な表現、thatを使うほうが具体的だとして、以下の例文が示されています。

[一般的]
I like having wine with dinner, too. I think it is a wonderful custom.
[具体的]
“I'm thinking of serving wine with dinner tonight. What do you think?”
“That's a great idea!”

『誤訳の構造』には、例文の解説として、「thatは直前に述べられていることを指す」、「itは、ある文脈で問題になっていることを指す」という説明があります。

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間違いの再生産

自分が学生時代に習ったことが正しいと信じて、それを自分の生徒に教えることで、間違いの再生産をしているのではと心配になることがあります。

テキストに以下の記述がありました。(分詞)
  a singing girl  歌っている少女
  分詞が単独で名詞を修飾する場合、名詞の前に置く

確かにこのように習ったし、そういうものだと信じていました。
「現代英文法講義(安藤貞雄)」を見ると以下の説明があります。(p232)
  前位修飾の現在分詞は、同用法の形容詞と同様、名詞の「恒常的・分類的特徴」を表す。
  例えば、a barking dog は、「よくほえる犬」という意味であって、
  「今ほえている犬」という意味ではない。

someとanyについても、someは肯定文で、anyは疑問文や否定文で使うと書いてあるテキストは多いのではないでしょうか。そのように教えている先生も多いような気がします。

学校で習ったことを否定すると、生徒が混乱するのではないかと心配になります。
とりあえず、今はこのように覚えておいても構わないと言って逃げるときがあります。
しかし、それがまた再生産されるのかもしれません。

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First/Second

生徒が英検2級を受けるというので、英作文の指導をしました。
理由を列挙するには、First(ly), Second(ly) を使えばいいと教えたら、反論がありました。
高1のときAETによる作文指導があり、First(ly), Second(ly) は使うなと言われたそうです。

英語検定協会の解答例を見ると、準1級レベルまではFirst(ly), Second(ly) が使われています。
1級レベルになると、さすがに使わないようです。

難しいです。

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